こんにちは。
見に来てくださりありがとうございます。

このブログは、
「よこすか田んぼ研究会」の活動を紹介するブログです。

米づくりのゲーム「天穂のサクナヒメ」が人気ということで、
最近はゲームに出てくる手順に沿って
これまでの活動を振り返っています。
今回は、「網張り(あみはり)」についてです。

どんどんUPしないと、
今期のリアルの田んぼが始まってしまう…。

すか田んの網張り。サクナヒメに網張りはありません。
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網張りしなくていいなんてうらやましい。



 ↓ぜひ!お願いします!




「網張り」とは、雀に米を食べられないように網を張ることです。
さすがに辞書には載っていませんでした。



出穂(しゅっすい)する頃、田んぼの周りに
雀の斥候隊(せっこうたい、田んぼ用語じゃない)がくるようになります。
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出穂から2週間くらいで
米のミルクが食べごろ(吸いごろ?)になると、

雀は仲間を引き連れ、一斉に田んぼにやってきます。
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このくらいで、実が充実する前に食べられてしまうのです。
その前に網を張らなくてはなりません。


サクナヒメの田んぼでも、
出穂すると周りにスズメがいないか
つい確かめてしまいます。(わりとガチ)



さて、
一度網を張ったら、稲刈りまで外せません。

網があると施肥(せひ、肥料をまくこと)や
田んぼの草取りや畦の草刈りができなくなるので、

網を張る前にやらなくてはいけません。

つまり、出穂の2週間後までに、
草取り、
施肥、
草刈り、
網張り をするのです。ひー。
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この時期の作業はほんとにつらい。田んぼに行きたくない。


季節は真夏、早朝6時で、もう暑いです
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早朝の朝日はきれいですけどね。

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朝露もきれいですけど。

サクナヒメでは、
暑くもないし、
草刈りもないし、
スズメも来ないし、
だいぶ楽です。

ゲームの中でもたもたしていると、
どんどん暗くなり夜になってしまいますが、
現実の田んぼも、やることが多すぎて、
「今日中にこれだけは終わらせないと…」
と暗くなるまで作業することがあります。



網張りは、まず網を田んぼ全体に広げます。IMG_0212
20m×50mの網です。

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周りに支柱を立てます。
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ここだけ違う場所の田んぼですが。

網の中に入り、笹で高い支柱を立てます。
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ある程度の高さがないと、
一部が垂れ下がってしまったり、
雀がみんなで乗って下げてしまったりします。



最後に側面の網を地面に固定します。
側面からも、すずめは入ってきます。
これで網張りは終了です。



網張りの後は、
めくれていたり、
破れていたり、
倒れていたりしないか
定期的に見にいきます。
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台風で倒れてしまった…。直すのは大変です。

ちょっとでも穴が開いていると、
そこから次々と網に入り込み、
田んぼが
 「巨大なすずめの鳥小屋」
になってしまいます。

そして、
半年かけて
「すずめのえさ」
「ほうき用のわら」
を作ったことになってしまうのです。



今回はここまで。
次回はようやく、「稲刈り」についてです。


最後までおつきあいくださり
ありがとうございました。
次回もよかったら見てくださいね!