こんにちは。
見にきてくださりありがとうございます。
このブログは、
「よこすか田んぼ研究会」の活動を紹介するブログです。
米づくりのゲーム「天穂のサクナヒメ」が人気ということで、
最近はゲームに出てくる手順に沿って
これまでの活動を振り返っています。
今回は、2020年最後の記事です。
前回に引き続き、
田んぼの作業ではなく
「わら飾り」についてです。


ぜひ!お願いします!
わらは、稲の茎です。
数十年前までは、
秋に稲刈りから脱穀、精米、貯蔵まで済ませると、
冬の間は残ったわらやぬか、もみ殻などで
さまざまな道具を作ってきたそうです。
その中から、
大みそかに作る「正月の輪飾り」を紹介します。
今回も写真はすか田んのオリジナルです!
おおまかな手順はこちら。

まずは「縄綯い(なわない)」。
これができないと始まりません。
わらを数本ずつ2束に分けて持ち、
両手をこすり合わせてねじっていきます。

縄綯いの写真がほとんどなかった…。
だって、両手を使うから自分では撮れないし、
できる人は速いから撮れないし。
わらの本数は、10本ずつ3束。
本当は奇数が縁起がいいとかなんとか。
でも好きな太さになる数でいいと思います。
3束のうち1束は、あとで使います。
綯いのしくみはこんな感じです。

2本同時にひねるのがむずかしい。

3人で綯うやり方もあります。

なわができたら、
残していた1束をねじりこみ、
「注連縄(しめなわ)」にします。
写真が見つからない…。
輪っかにします。

ちなみにこれは普段用の「右綯い」だそうです。
ハレの日には、「左綯い」がいいんだとか。
でもまだできないから!
一度はかぶるよね。

次は飾りです。一番楽しい作業!

松葉、南天、裏白などは1つ1つに意味がありますが、
「いい気分になる」を基準に飾ればいいかなと。


身近な物だけで生活していたころは、
かざりも葉っぱとかきれいな実とかを見つけてきて、
精一杯華やかにして、
意味は後からつけたんだと思うのです…。
これは、玄関の上などにつける「〆縄(しめなわ)」。

長く綯う時は、途中でこのようにつぎ足します。

これは、出入り口などにつける「輪〆(わじめ)」。

ほかにもいろいろあります。地域によってもさまざまです。

ヒトガタのものも。
周りに飛び出たわらは、わらでこするときれいに取れます。

ついでにほうきも作りました。

ついでのついでにこんなものも。

わらのしばり方。親指を挟むように1周巻いて…

もう1周巻いて…

残りを親指のところに押し込み、根元を引っ張って締めます。

簡単そうに見えますが、
「あれ?あれ?」となります。
途中にわら(〆の子)を挟むときは、
竹で穴を開けてから。

竹の節をうまく利用した、こんなわら用の針もあります。

先人の知恵や技術にふれるたびに、
「伝統」とは「創造」の積み重ねである、
と感じます。
せっかくある知恵や技術も
現代では必要がないため、
誰にも伝えられずに失われていっています。
80代の方でも、
「親が草鞋(わらじ)を編んでくれた」
と言われます。
ご自分では編んだことがない方が多いのです。

わらじを編む道具も手作りだそうです。
2017年には、すか田んのわらを
神社のしめ縄に使っていただけることになり、
見学に行ってきました。

めちゃくちゃ誇らしい!
大人数人がかりで、わらを綯っていきます。

〆の子も大きい!

これはわらを叩く道具です。

ぬらして叩くと、わらが柔らかくなり、加工しやすくなります。

すか田んでは、ゴムづちで叩いています。

以上、
いろいろ紹介したくて
また写真だらけになってしまいました。
今回はここまでです。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
次回は、「出穂と網掛け」についてです。
見にきてくださりありがとうございます。
このブログは、
「よこすか田んぼ研究会」の活動を紹介するブログです。
米づくりのゲーム「天穂のサクナヒメ」が人気ということで、
最近はゲームに出てくる手順に沿って
これまでの活動を振り返っています。
今回は、2020年最後の記事です。
前回に引き続き、
田んぼの作業ではなく
「わら飾り」についてです。


ぜひ!お願いします!
わらは、稲の茎です。
数十年前までは、
秋に稲刈りから脱穀、精米、貯蔵まで済ませると、
冬の間は残ったわらやぬか、もみ殻などで
さまざまな道具を作ってきたそうです。
その中から、
大みそかに作る「正月の輪飾り」を紹介します。
今回も写真はすか田んのオリジナルです!
おおまかな手順はこちら。

まずは「縄綯い(なわない)」。
これができないと始まりません。
わらを数本ずつ2束に分けて持ち、
両手をこすり合わせてねじっていきます。

縄綯いの写真がほとんどなかった…。
だって、両手を使うから自分では撮れないし、
できる人は速いから撮れないし。
わらの本数は、10本ずつ3束。
本当は奇数が縁起がいいとかなんとか。
でも好きな太さになる数でいいと思います。
3束のうち1束は、あとで使います。
綯いのしくみはこんな感じです。

2本同時にひねるのがむずかしい。

3人で綯うやり方もあります。

なわができたら、
残していた1束をねじりこみ、
「注連縄(しめなわ)」にします。
写真が見つからない…。
輪っかにします。

ちなみにこれは普段用の「右綯い」だそうです。
ハレの日には、「左綯い」がいいんだとか。
でもまだできないから!
一度はかぶるよね。

次は飾りです。一番楽しい作業!

松葉、南天、裏白などは1つ1つに意味がありますが、
「いい気分になる」を基準に飾ればいいかなと。


身近な物だけで生活していたころは、
かざりも葉っぱとかきれいな実とかを見つけてきて、
精一杯華やかにして、
意味は後からつけたんだと思うのです…。
これは、玄関の上などにつける「〆縄(しめなわ)」。

長く綯う時は、途中でこのようにつぎ足します。

これは、出入り口などにつける「輪〆(わじめ)」。

ほかにもいろいろあります。地域によってもさまざまです。

ヒトガタのものも。
周りに飛び出たわらは、わらでこするときれいに取れます。

ついでにほうきも作りました。

ついでのついでにこんなものも。

わらのしばり方。親指を挟むように1周巻いて…

もう1周巻いて…

残りを親指のところに押し込み、根元を引っ張って締めます。

簡単そうに見えますが、
「あれ?あれ?」となります。
途中にわら(〆の子)を挟むときは、
竹で穴を開けてから。

竹の節をうまく利用した、こんなわら用の針もあります。

先人の知恵や技術にふれるたびに、
「伝統」とは「創造」の積み重ねである、
と感じます。
せっかくある知恵や技術も
現代では必要がないため、
誰にも伝えられずに失われていっています。
80代の方でも、
「親が草鞋(わらじ)を編んでくれた」
と言われます。
ご自分では編んだことがない方が多いのです。

わらじを編む道具も手作りだそうです。
2017年には、すか田んのわらを
神社のしめ縄に使っていただけることになり、
見学に行ってきました。

めちゃくちゃ誇らしい!
大人数人がかりで、わらを綯っていきます。

〆の子も大きい!

これはわらを叩く道具です。

ぬらして叩くと、わらが柔らかくなり、加工しやすくなります。

すか田んでは、ゴムづちで叩いています。

以上、
いろいろ紹介したくて
また写真だらけになってしまいました。
今回はここまでです。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
次回は、「出穂と網掛け」についてです。