こんにちは。
今回は、草取りについてです。
草取り

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すか田んの草取り。きついぞー!



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草取りとは、
「雑草を取り除くこと」です。

田んぼの雑草は、
水の中でも育つ(水がないと育たない)植物です。

ゲーム序盤では、
田んぼに入って1つ1つ手で抜いていますが、
これ、ほんっっっっとに腰にキます。

しかも、取っても取っても生えてきます。
梅雨明けから猛烈に暑くなる中、
 炎天下で草取り = 地獄 です。



薬も重機も使わない(持ってない)すか田んは、
ひと夏ずーっとが雑草との戦いです。

草取りで肝心なのは、
  いかに早い段階で雑草をやっつけるか
ということ。

季節が進むと、
雑草自体が大きくなるわ、
量は増えるわ、
気温は上がるわ、で
手に負えなくなります。



一番楽なのは、泥の中に踏み込んで埋めてしまうことです。
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けっこうな率で、復活して生えてきますが。
しかも、言うほど楽でもありません。
泥の中でズボズボ足をとられながら歩いたら、
しんどいに決まってます。



こんな道具を作ってみました。
名付けて「かきかきくん」
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材料費は、200円。


まだ小さい雑草に有効です。
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これはたぶんコナギ。水中で真っ先に発芽します。

こうやって、かきかきします。
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すると、ぷかーっと浮いてきます。
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うまいことやれば、田んぼに入らずに済みます。
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ただ、浮いてきた雑草を取り除かないと、
しばらくして再び根付いてしまいます。



そこでこんな道具が!
昔ながらの除草機「田車(たぐるま)」です。
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歯車のようなものがついていて、
泥の中をかき回し、雑草を泥に埋め込みます。

条間(じょうかん、稲と稲のあいだ)を、押して進みます。
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これは便利ですが、稲がまっすぐ並んでいないと使えません。
そしてこれも、しばらくすると埋め込んだ雑草が復活します。



ちなみに、
条間が広い→→→草取りは楽だが、雑草が生えやすい
条間が狭い→→→草取りは大変だが、雑草は生えにくい
です。



はい!文明の利器!!
草刈り機につける、水田用の除草カッターです。
赤い丸い部分が回って、雑草を刈り取ります。
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これも便利で、けっこう楽しいですが、
やはり根は残るため、すぐに復活してきます。
そして、稲も一緒に切ってしまうことが多いです。



すか田んの田んぼの雑草図鑑。

強敵ナンバー1 コナ
もー本気で生えてきます。こいつらの本気度は本物です。
コナギ

わーかわいい、おりづるみたーい、とか言ってると…
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あっという間にこんなに。
コナギ2
満場一致で最強。こうなったら手遅れです。

中華料理の材料になる、と聞きましたが、
「米づくりで雑草も食べられて一挙両得~」なんて思えないほど
徹底的に生えてきます。



強敵ナンバー2 アオミドロ
水面に被膜のように広がり、田んぼを覆いつくします。
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少なければ手で、地引網のように取ります。

窒素が多いと増えるらしいです。
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こうなると、熊手でも追いつかないかも。

すか田んがお手伝いする田んぼの1つは、
毎年必ずアオミドロの洗礼を受けます。
水面に日光が当たらなくなるので、
他の雑草が生えにくい面もありますが、
稲も育ちにくくなります。



ちなみに(2回目)、
水温が低い→→→稲が育ちにくいが、雑草も育ちにくい
水温が高い→→→稲はよく育つが、雑草もよく育つ  です。



ヒエ
稲に似ている選手権1位の雑草。
でも、慣れると何となくわかります。
節とか、広がり方とか、根元の色とかで。
ノビエ
ひっぱるとブチブチとちぎれ、
根を残す戦略です。



オモダカ(キツネ、と呼んでます)
オモダカ
見た目はおしゃれな観葉植物ですが。



カヤツリグサ(花火、と呼んでます)
カヤツリグサ
茎の断面が三角形でかわいいです。



セリ
これは田んぼの中、というよりあぜのすぐ内側に生えます。
セリ
食べられるし、抜くといい匂いがするし、
すんなり抜けるおりこうさんだし、
アゲハの幼虫がいたりするので、
雑草のわりに好きな人が多いです。



アゼナ
ハコベに似ていて、一番「普通の草」っぽいです。
でも水に強く、水中から生えてきます。
アゼナ



オギ
ススキに似ていますが、
オギは地下茎がじわじわと入ってきます。
茎が硬いから、抜いたり切ったりが大変です。
オギ



ガマ(マイク、と呼んでます)
目立って増えるわけではないですが、
気づくと田んぼの中に生えています。
これも硬くて、抜いたり切ったりが大変。
ガマ



他にもいろいろいろいろありますが、
今回はここまで。
次回は、水加減についてです。